働く人のキャリアに滋養を与え、育み、力強さをもたらし、躍動を創り出す。

【キャリアデザイン】笑顔の向こう側

個人セッションは既知の方からの紹介である場合が多い。

表立って募集をしているわけでもないのですが、何故か空き時間ができると予約が入る。

 

キャリアデザイン

 

今回の彼女は優しい笑顔の20代。

就職活動につまづいているとのこと。

経緯を聞いていくと、いいものをたくさん持ちながらも、

働くことに対する計画や戦略のようなものが欠けていた。

 

専門学校を卒業後、勤めた会社を2ヶ月で退職。

入職した際の緊張が過度のストレスとなり、

精神的に不安定になり、休みがちになっての自己都合退職。

数ヶ月後には近所のスーパーマーケットにアルバイトとして勤め始めたが

次の就職がなかなか決まらず、アルバイト先でも正規採用は見込めないまま3年を経過。

 

このままではいけないと、派遣会社に登録。

昼夜二交代の機械部品の製造オペレーターとして2年。

単純作業でスキルアップやキャリアアップは望むべくもなく月日が経過。

派遣先の生産調整で勤務日数や時間が減り続け、ある日突然、雇止めとなる。

休業補償はされたものの、実給与の60%に留まり、有休消化もさせてもらえなかった。

 

働く先を求め、正社員採用と言われて入社したのは人材ソリューション会社。

いわゆる特定派遣の会社だった。

勤務開始から2ヶ月は派遣で、その後は社員でと言われたが、

一向にキャリア転換される兆しもなく、

社会保険等の手続きもなされず、契約書すら送付されなかった。

担当者に訴えても、本社に掛け合っても明確な回答も得られず、

そうこうする内に派遣先で謂れなきいじめにあった。

 

一人暮らしで家族からも遠く離れており、

相談できる友人とも連絡が思うようにいかず、発作的にオーバードーズした。

幸い発見が早かったことと、信頼できる友人が助けてくれたことで持ち直し

やっと前向きに働き方を変えたい、進みたいと決心できたのだそうだ。

 

誰でもつまづく事はある。

失敗が続くこともある。

だけど大切なのは、その失敗から学び、考え、決断し、求めていくことだと思う。

 

彼女の武器は何か?

年単位で勤務を継続できる基本の強さ。

サービス業でも勤められるコミュニケーション能力の高さ。

疑問を問いただすことができる行動力。

 

「優先順位は何?お金?条件?職種?」

具体的な質問を投げながら、キャリアシートの土台を作っていく。

ここで大切なのは、「過去」と「今」と「未来」を視覚化することだ。

何が強みで、何が苦手か。

強みを生かすか、弱みを克服するか。

本人の意思を探りながら図に落としていくとキャリア地図が書ける。

 

彼女の場合、まず今から3年をどうするか?を重視した。

女性の場合、とかくライフスタイルが変わりやすい。

結婚はともかく、出産は避けられないからだ。

素敵な要素を内在させながらも、人生の方向性は未知な彼女の場合、

まずは短期的戦略で経済的安定を図ることにした。

プライベートも充実させるためのマネープランも組み立てた。

 

出来上がったライフキャリアプランシートを見た時の彼女の笑顔が極上だった。

キラキラと輝く目の色が印象的だった。

行く先が見定まったのだ。

嵐の向こうに光が見えた思いだったろう。

 

キャリアとは個人の生き方そのものであり、

キャリアデザインとは自分の職業人生を自分の手で主体的に構想・設計すること。

どんな場合も経験した事は無駄ではない。

実体験した事を味方につければいいのだから。

半年後の振返りを約束して、彼女は歩き始めた。

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