先日の相談。
短期の販売のお仕事に派遣で入職した40代女性。
就業早々に辞めると言う。
理由を聞いてみたら、
あれこれあれこれ細かいというか、うるさいんですよ!
そりゃあ店長は慣れていていいでしょうど、
私は販売歴も浅いし、この商品を触るのも初めてだし
できなくて当たり前じゃないですか⁉︎
試食をしてもらったら絶対買ってもらえ!なんて、ムリですよ!
派遣ですよ?
派遣で行っているのにそこまでさせるなんて、ひどくないですか?
雇った側に聞いてみた。
完璧なんか求めてないです。
一生懸命やってくれるかどうかなんです。
指示しても、教えても、
「経験少ないんで~」「やったことないんで~」
「店長みたいにはできません!」
それじゃあ、何のために来てもらってるか分からないじゃないですか?
ただ立ってるだけならいらないんですよ!
僕間違ってますか?
本来「派遣」とは、その仕事のスペシャリストでなければならないのだが、
現実は「人員の補充」であったり、「単純作業要員」であったり
間に合わせ感が強い。
法的整備は進んでいるが、現場が追いついておらず
雇う側、雇われる側の温度差は埋まらないことも多い。
どちらがどうということではない。
要は、仕事をする意識の問題だ。
スキルももちろん必要だが、人間力も問われる。
出来ないなり、不慣れななりの「一生懸命さ」が評価されるのだ。
雇う側も人間なのだから。
正社員カーストが蔓延して久しい。
派遣はとかく最下層位に扱われがちだ。
扱われる理由は複雑で根深いが、双方の意識改革も必要だ。
派遣だろうがパートだろうが、
自分がやると決めた仕事なら「精一杯やる」のが筋だと思うのだ。
今携わっている仕事を味方につけろ!
と研修で吠えまくっている私からすれば、
やったことがないからできなくて当たり前、なんて言語道断。
職場放棄と変わらない。
やったことがないからやってみる、できるだけのことをする
結果、自分に合うか合わないか
この先やるかやらないかは自分の責任だ。
お金をいただく以上は、引き受けたら精一杯やる。
たったこれだけだ。
仕事なのだから。
受け入れる方も然り。
派遣だろうがパートだろうが、
受け入れた以上は寄り添い育てていくのだ。
人間は物ではない。
入社した際のこの人のスキルが60/100なら、足りない部分は育成すればいい。
働く意思のある人を、戦力に育てる。活かす。
この育てる力量がない職場ほど離職率が高い。
出来ない言い訳を他者に振るくらいなら、目の前の人間を育ててみせろと言いたい。
だって仕事でしょう?